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臨界点（Critical Point)
                                 


　 図１は冷媒（R22)のP－h線図の一部である。
この線図の、飽和液体線と飽和蒸気線の高圧・高温側の終点が臨界点である。
この点における圧力を臨界圧力、温度を臨界温度と言う。
臨界点以上では蒸発現象も液化現象もなく、液相と気相の区別はつかなくなって、相変化は存在しない。
冷凍サイクルの冷媒ガスは、臨界温度以上の温度ではガスをどんなに圧縮しても液化することはできない。
また臨界圧力以上の圧力では、ガスの温度をどんなに下げても液化することはできない。
冷凍サイクルでは冷媒ガスの液化（凝縮）の過程を必要とするので、冷媒としては臨界点（臨界温度）は 液化させるための冷却水または冷却空気の温度より著しく高いことが必要となる。
　表１に主な冷媒の臨界温度と臨界圧力の値を示す。
　
表１　冷媒の臨界温度と臨界圧力
臨界温度・℃臨界圧力・MPa(kgf/cm2)
R 134a101.15 4.06(41.45)
R 2296.2 5.16(52.7)
R 717(NH3)132.45 11.27(115.0)
R 744(CO2) 31.05 7.34(74.8)

　
　　　　　図１　Ｒ２２　Ｐ－ｈ　Chart
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