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GHP(ガスヒートポンプエアコン) 
 
学会誌「冷凍」に掲載された記事を集めました。
当時の記事をそのまま掲載していますので古い内容や、当会の専門分野とは無関係な内容もあります。
また、お問い合わせに対しては答えられませんのでご了承下さい。


GHP(ガスヒートポンプエアコン)は、室外機内のコンプレッサの駆動をガスエンジンにて行うヒートポンプ エアコンである。それ以外は、通常の電気式ヒートポンプエアコンと同様にフルオロカーボンを冷媒として使用している。 燃料のガスは室外ユニットのコンプレッサの動力源となり、またその廃熱はヒートポンプ運転時の熱源として使用するため、 高効率でパワフルな運転が可能となる。燃料に使用するガスはLPガス、都市ガス、天然ガス等があり、その種類に適合した ガスエンジンを選択する必要がある。
 GHPは、その主動力源をガスで行っており、補機以外には電力を使用しないことから、少ない電力で大出力の冷暖房が 可能となる。このため、夏季における電力需要の平準化に寄与できるとして、通産省は1981年「小型ガス冷房技術研究組合」を 設立し研究が開始された。また、GHPの燃料であるガスは、SO(硫黄酸化物)の発生がほとんどなく、 CO(二酸化炭素)・NO(窒素酸化物)の発生も非常に少なく、環境にやさしいシステムと いわれている。
 さらに、ガスエンジンの廃熱を回収して暖房に使用するため、①暖房能力を大きくすることができる。②暖房時の 吹き出し温度が高く、また低外気温でもスピーディな暖房が可能となる、霜がつきにくいため、除霜運転を不要にできる。
 しかしながら、GHPの駆動源はガスエンジンだから、自動車のエンジンと同じように、効率のよい運転を維持するために 、エンジンオイル交換、冷却水レベルの点検等の定期点検が必要である。

 

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