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潰食(INLET ATTACK) 
 
学会誌「冷凍」に掲載された記事を集めました。
当時の記事をそのまま掲載していますので、古い内容や当会の専門分野とは無関係の内容もあります。
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水冷式凝縮器などの冷却管の内面に腐蝕が発生する現象の一つである。
潰食は冷却水が高いために生ずる乱流の化学的作用と機械的作用の結合によって発生する腐食である。
これは乱流によって生成した空気泡がつぶれる時のエネルギーによって、金属の保護膜が破壊され、局部的な 剥離部を生じ、この剥離部に激しい腐食が発生する。
これによってできる腐食孔は流れの上流方向に頭を向けた三日月形または馬蹄形を呈し、通常腐蝕生成物の 付着が見られない。
この腐食孔は、冷却水の流れ方向は浅く、反対側が深くえぐられた形状をしているのが特徴である。 特に乱流の生じ易い冷却水の流れ込む管の入口の部分には、入口端から100m/m前後にのみ潰食の見られることが 多く、インレットアタックとも呼ばれている。
しかしながら腐食の激しい場合には、管全長に沿って発生することがある。水冷式凝縮器などに使用される銅合金の この限界流速も水温、流水中に含まれる気包の量により影響をうける。
 
海水における耐潰食性に対する限界流速
合金名浸食発生
限界流速(m/sec)
設計上の限界流速(m/sec)
脱酸銅1.80.91(3ft/sec)0.9-
アルミニウムプラス4.52.74(9ft/sec)1.82.1~2.4
90-10キュプロニッケル4.52.44(8ft/sec)1.82.4~3.0
70-30キュプロニッケル4.54.56(15ft/sec)1.83.0~3.6
(註)英国非鉄金属
協会のデータ
C.L.Bulow
のデータ
W.Mc Laughlin
のデータ
A.W.Trucy
のデータ

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