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SDGs（持続可能な開発目標）
学会誌「冷凍」に掲載された記事を集めました。
当時の記事をそのまま掲載していますので古い内容や、当会の専門分野とは無関係な内容もあります。
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SDGs（持続可能な開発目標）とは，地球環境や経済活動，人々の暮らしなどを持続可能とするために，すべての国連
加盟国が2030 年までに取り組む行動計画で，「Sustainable Development Goals」の頭文字からSDGs と呼ばれる．以前
には貧困の削減などを目指す開発指針としてMDGs（ミレニアム開発目標）があったが，その後継として2015 年ニュー
ヨーク国連本部において「国連持続可能な開発サミット」が開催された際，150を超える加盟国首脳の参加のもと採択された．
極度の貧困をなくすことや，気候変動を止めるために行動することなど，以下の17 分野で目標が掲げられている．
1．「貧困をなくそう」2．「飢餓をゼロに」3．「すべての人に健康と福祉を」4．「質の高い教育をみんなに」5．「ジェンダー平等を実現しよう」6．「安全な水とトイレを世界中に」7．「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」8．
「働きがいも経済成長も」9．「産業と技術革新の基盤をつくろう」10．「人や国の不平等をなくそう」11．「住み続けられるまちづくりを」12．「つくる責任つかう責任」13．「気候変動に具体的な対策を」14．「海の豊かさを守ろう」
15．「陸の豊かさも守ろう」16．「平和と公正をすべての人に」17．「パートナーシップで目標を達成しよう」
SDGs の特徴として，貧しい国，豊かな国，中所得国を含むすべての国々に対し，豊かさを追求しながら，地球を守
るための行動を求めているという点が挙げられる．また，SDGs に法的拘束力はないが，各国政府は17 の目標の達成に
当事者意識を持って取り組むとともに，そのための国内的枠組を確立することが期待されている．
日常生活における個人の行動も重要な要素であるが，とくに注目されているのはビジネス界の関わりとなっており，
社会の問題をビジネスで応えるために，民間企業が本業の中でSDGs の達成を目指した事業を行うことが期待されてい
る．また，最近注目を浴びている「働き方改革」も，目標10 の「人や国の不平等をなくそう」や目標8 の「働きがいも
経済成長も」の目標追及に通じる重要な課題となっている．
今後，目標達成に向け，個人も企業も政府も動きが加速してくるだろう．
参考
・国際連合広報センターホームページ：http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/
・朝日新聞：2017 年1 月31 日朝刊，2 月7 日夕刊，3 月28 日朝刊
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