最近気になる用語 17.  メタンハイドレート


  メタンハイドレートとは、結晶格子が水分子からなるメタンの包摂水和物と呼ばれる物で、 体積の170倍以上のメタンが封じ込められている氷状の白い固形物である。
     メタンハイドレートは、大気中で容易に分解してメタンガスと水になる。メタンガスが着火、燃焼すると その熱で分解がさらに進み、燃え続ける(あたかも氷が燃えているように見える)。メタンハイグレードが 安定して存在できる条件としては、低温、高圧であることである。たとえば、0℃ならば26気圧以上の条件が 必要。自然界では、推進400m以上の海底堆積層あるいはシベリアの冷凍地帯のみに存在する物である。日本の 周辺にもメタンハイドレート鉱床の存在を示唆する探査結果が得られており、その資源量は6兆m3 (わが国の約百年分の天然ガス消費量に匹敵)と推定されている。メタンハイドレートは、次世代のクリーン エネルギーと期待されているだけでなく、燃料と冷熱との複合利用、ガス分離、ランキンサイクル媒体としての 応用が期待されている。
    
  


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