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フラッシュストリーマ
                             


 近年、健康志向が高まり室内住(空気)環境への関心を持たれている方が増加している。
私たちが何気なく呼吸している空気には、目に見えない汚れが潜んでおり、中でも花粉、ダニなどのアレルギー物質や、自動車のディーゼル粉塵、排ガスやVOCなどの
アジュバントに社会的注目が集まっている。
ある民間調査の結果からは4人に1人が花粉症であると言われており、 東京都ではディーゼル粉塵と花粉症患者数増加の関係の調査をスタートしているなど、 室内住(空気)環境を考える上でもっとも重要な課題だと認識されている。
 このディーゼル排気粒子(DEP)によるアジュバント効果を抑制させる技術として フラッシュストリーマ(ストリーマ放電)が実証されている。
 ストリーマ放電(図1)とはプラズマ放電の1つで、一般的に使用されるグロー放電と比べて、 同じ電力を投入した時の酸化分解速度が1000倍以上になることを実験により確認している。 これはストリーマ放電が放電により発生する活性種の中で、もっとも酸化活性に優れた「高速電子」を 3次元的・広範囲に発生させることができるためである。
 活性種の酸化活性を示す尺度として電子温度という単位が使われているが、「高速電子」の電子温度は 10~12eVで、光触媒の表面で発生する水酸ラジカル(4.3eV)の2.3倍、オゾン(1.5eV)の6.7倍となる。
 この効率の高い放電技術をさらに向上させ、空気清浄機を始めとする空気調和商品全体への技術展開と 商品開発が進んでいる。
アジュバントとは
 空気中には花粉、ダニなどのアレルゲンといっしょに吸うと アレルギー症状を悪化させる物質があり、この総称を「アジュバント物質」といい、 >ディーゼル排気粒子やホルムアルデヒドなどの有害ガスが知られている。
ディーゼル排気粒子(DEP)とは
 ディーゼル排気ガスに含まれる微小粒子状物質のこと。 未燃燃料、潤滑油、不完全燃焼生成物、熱分解生成物などが含まれ、 発がん性、気管支ぜんそくなど健康への影響が懸念されている。

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