◆技士資格の取得条件など⇒  第一・二種 冷凍空調技士  食品冷凍技士
「冷凍技士」は、(公社)日本冷凍空調学会が個人会員を対象に認定する資格です。
 
 ・冷凍空調技士・食品冷凍技士について
 ・受験受付は学会ホームページにて毎年12/1から始まります
 ・試験日:毎年2月中旬~下旬の日曜日に実施。
 ・毎年1月頃に準備講習会も行っています。

 高圧ガス製造保安責任者⇒  第一種冷凍機械  第二種冷凍機械  第三種冷凍機械


【高圧ガス製造保安責任者】
こちらは高圧ガス保安法に基づく国家資格です。
試験は毎年11月上旬(日)に高圧ガス保安協会(KHK)により、実施されます。


・申請は、実施の約2ヶ月前から高圧ガス保安協会(KHK)で受け付けています。
問合せ先は高圧ガス保安協会です。(代表TEL:03-3436-6100 講習課:03-3436-6102)
テキスト類は日本冷凍空調学会でも販売しています。
・講習会の申込は約2ヶ月前から高圧ガス保安協会(KHK)で受け付けています。
 定員になり次第、受付を締め切ってしまいますのでご注意下さい。
この講習会(3日間)を全て受講し、検定試験(試験科目:学識・保安管理技術)に合格すると、
11月の国家試験では(法令)だけを受験して合格すれば、免状申請ができます。
・講習会、検定試験の受講・受験に関係なく、11月の国家試験で全科目
(法令・保安管理技術・学識)を受験して合格すれば、免状申請ができます。
 
【・高圧ガス製造保安責任者についての問い合わせ先
高圧ガス保安協会
◆各種資格の講習・検定実施スケジュール
申込先資格の種別1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
日本冷凍空調学会冷凍空調技士
 
 
(第一種)
(第二種)
○講習会:
1月下旬~
(オンデマンド)
●技士試験:
 2月中旬~下旬(日)
         12/1から
願書配付
受付開始
食品冷凍技士 ○講習会:
1月下旬~
(オンデマンド)
●技士試験:
 2月中旬~下旬(日)
         12/1から
願書配付
受付開始
高圧ガス保安協会
 高
 圧
 ガ
 ス
 製
 造
 保
 安 
 責
 任
 者
第一種
冷凍機械
 (一冷)
   ○講習会:
4月分

(オンデマンド)
○講習会:
5月分
(オンデマンド)
●検定試験:
5月末の(日)
  受験申込  ●国家試験:
11月上旬(日)
 
第ニ種
冷凍機械
 (二冷)
 
 ○講習会:
2月中旬
~3月上旬
(オンデマンド)
●検定試験:
3月上旬の(日)
  ○講習会:
6月上旬~下旬
(オンデマンド)

●検定試験:
6月末~
7月上旬の(日)
 受験申込  ●国家試験:
11月上旬(日)
 
第三種
冷凍機械
 (三冷)
 
 ○講習会:
2月中旬
~3月上旬
(オンデマンド)
●検定試験:
3月上旬の(日)
  ○講習会:
6月上旬~
下旬(オンデマンド)

●検定試験:
6月末~
7月上旬の(日)
 受験申込  ●国家試験:
11月上旬(日)
 

【技士試験 受験資格など】
種別受験資格および取得条件(1~5いずれか)試験科目合格率
(近年の平均)
日本冷凍空調学会
 日
 本
 冷
 凍
 空
 調
 学
 会
 認
 定
 資
 格
第一種
第二種
冷凍空調技士



冷凍空調設備の設計製作・施工・工事業務に携わる方に与えられる資格です。
●冷凍空調工事保安管理者
●冷媒フロン類取扱技術者
の認定取得要件にもなっています。
第一種
  1. 冷凍・冷蔵・空気調和その他、低温・高温発生用機器に係る装置等の研究、開発、設計、製造、管理、調査、鑑定、教育などの関連業務に従事する経験、 または高圧ガス保安法に規定した冷凍設備を使用する高圧ガスの製造に係る経験が通算4年以上ある者。
  2. 大学・短大・高専において工学・理学を修めて卒業し(又はこれと同等以上の学力を有し)、上記1.の実務経験が2年以上ある者。
  3. 通算3年以上の実務経験を有する第二種冷凍空調技士。
  4. 工業高校を卒業後、通算3年以上の実務経験を有する者。
  5. 日本冷凍空調学会の通信教育を、別に定める優秀な成績で修了し、通算2年以上の実務経験がある者。

第ニ種
  1. 受験資格に実務経験および学歴は問わない。ただし、試験に合格後、「技士」として認証される為には通算2年以上の実務経験が必要です。
理論(2時間)
  1. 冷凍サイクルと圧縮機
  2. 伝熱および熱交換
  3. 冷媒・冷凍機油・ブライン
  4. 圧力容器の強度
  5. 空気調和(Ⅰ)
  6. 空気調和(Ⅱ)
技術(2時間)
  1. 冷凍装置の設計計算
  2. 冷凍装置の自動制御
  3. 冷媒配管・付属機器
  4. 冷凍装置の運転と保守
  5. 保安
  6. 空気調和機
第一種 約42%
第ニ種 約77%
食品冷凍技士


食品の低温による加工・処理・品質保全の技術に携わる有能な技術者に与えられる資格です。
    受験に際して実務経験及び学歴は問わない。
    但し、合格後、技士認証される時には、以下(1) または(2)の実務経歴を満たす必要があり、登録申請前の3年以内に開催された本学会が指定する講習会の受講、または本学会が主催する年次大会への参加が必要である。
  1. 低温に係わる食品の研究・開発・教育・加工・製造・保管・輸送流通業務ならびにそれらの関連業務実務経験が通算1年以上になる者であって、学校教育法による大学院、大学、短期大学または高等専門学校において食品に関する課程を修めて卒業した者、またはこれと同等以上の学力を有する者
  2. 技士登録申請日から起算して実務経験が通算2年以上になる者で、学歴を問わない
食品冷凍技士
学識(2時間)
  1. 食品冷凍の総論と物理
  2. 食品冷凍の化学
  3. 食品冷凍の品質管理
  4. 冷凍設備と解凍設備
約67%


【高圧ガス製造保安責任者】
高圧ガス保安法に基づく高圧ガス製造保安責任者試験等に関する規則第9条により試験科目が定められています。
(法令・保安管理技術・学識*)この試験は通常「国家試験」と呼ばれており、免状は全国で通用します。
種別内容受験資格および取得条件試験科目合格率(近年の平均)
高圧ガス保安協会
 高
 圧
 ガ
 ス
 製
 造
 保
 安 
 責
 任
 者
第一種
冷凍機械
1日の冷凍能力300トン以上の製造施設において、
高圧ガスの製造に係る保安に関する業務の管理を行う冷凍保安責任者またはその代理者に選任されることが可能になります。
ただし、冷凍保安責任者に選任される場合はそれ以前に、1日の冷凍能力が100トン以上の製造施設を使用している高圧ガスの製造に関する1年以上の実経験が必要です。
実務経験、学歴に関係なく受験できる。国家試験に合格してから申請をすれば免状が交付される。
ただし、設備の保安責任者に就任するときは左欄の実務経験が必要。
・法令(1時間)
・保安管理技術
  (1.5時間)
・学識(2時間)*
講習会検定試験
 (学識・保安管理技術):約62%
国家試験
 (法令・保安管理技術・学識):約41%
(「法令」の合格率は約94%)
第ニ種
冷凍機械
1日の冷凍能力300トン未満の製造施設において、高圧ガスの製造に係る保安に関する業務の管理を 行う冷凍保安責任者またはその代理者に選任されることが可能になります。
ただし、冷凍保安責任者に選任される場合は それ以前に、1日の冷凍能力が20トン以上の製造施設を使用している高圧ガスの製造に関する1年以上の実務経験が必要です。
実務経験、学歴に関係なく受験できる。国家試験に合格してから申請をすれば免状が交付される。
ただし、設備の保安責任者に就任するときは左欄の実務経験が必要。
・法令(1時間)
・保安管理技術  (1.5時間)
・学識(2時間)*
講習会検定試験
 (学識・保安管理技術):約63%
国家試験
 (法令・保安管理技術・学識):約39%
(「法令」の合格率は約82%)
第三種
冷凍機械
1日の冷凍能力100トン未満の製造施設において、高圧ガスの製造に係る保安に関する業務の管理を 行う冷凍保安責任者またはその代理者に選任されることが可能になります。
ただし、冷凍保安責任者に選任される場合は それ以前に、1日の冷凍能力が3トン以上の製造施設を使用している高圧ガスの製造に関する1年以上の実務経験が必要です。
実務経験、学歴に関係なく受験できる。国家試験に合格してから申請をすれば免状が交付される。
ただし、設備の保安責任者に就任するときは左欄の実務経験が必要。
・法令(1時間)
・保安管理技術  (1.5時間)
講習会検定試験
 (保安管理技術):約82%
(*試験科目に「学識」はありません)
国家試験
 (法令・保安管理技術):約49%
(「法令」の合格率は約90%)

◆1日の冷凍能力:法定冷凍能力の算定基準
①遠心式圧縮機を使用する冷凍設備:当該圧縮機の原動機の定格出力 1.2kW をもって1日の冷凍能力1トンとする。
②吸収式冷凍設備:発生器を加熱する1時間の入熱量 27,800kJ をもって1日の冷凍能力1トンとする。
 (備考:アンモニアを冷媒とする吸収式冷凍機は高圧ガス保安法の適用を受けます)
③自然還流式及び自然循環式冷凍設備:次の算式によるものをもって1日の冷凍能力とする。
 R = QA
 R:1日の冷凍能力(単位 トン)の数値
 Q:それぞれ冷媒ガスの種類に応じた数値
 A:蒸発部または蒸発器の冷媒ガスに接する側の表面積(単位 平方メートル)の数値
④その他:次の算式によるものをもって1日の冷凍能力とする。
 R = V/C
 R:1日の冷凍能力(単位 トン)の数値
 V:圧縮機の標準回転速度における1時間のピストン押しのけ量(単位 立方メートル)の数値
 C:それぞれ冷媒ガスの種類に応じた数値


もともとは凝縮温度30℃/蒸発温度-15℃/過冷却5Kで運転したときの往復動式圧縮機を使った冷凍機の
日本冷凍トン能力が法定トンになるように体積効率を仮定して設定された。 
したがって運転条件が異なる実際の冷凍機の能力とは違う値になる。

◆冷凍トン:
上記「法定冷凍トン」とは別に、冷凍機の実際の冷凍能力に「冷凍トン」という単位を用いることがある。
この場合の1冷凍トンとは、1日(24時間)に1トンの0℃の水を氷にするために除去すべき熱量のことである。
これには日本冷凍トンと米国冷凍トンがある。
日本冷凍トンは1000kgの水を1トンとしている。米国冷凍トンは2000 lbを1トンとして算出しているので、差が生じている。
日本冷凍トン:
1JRt=(1000Kg×79.68Kcal/kg)/24h=3320Kcal/h=3.86KW  
 
米国(US)冷凍トン:
1USRt=(2000 lb×144 BTU/lb)/24h=12000 BTU/h=3024Kcal/h=3.52KW
 
ここで、水の凝固の際の潜熱は、79.68Kcal/Kg (144BTU/lb) 1 Kcal=3.968 BTU, 1KW=860 Kcal/h
(BTU:British Thermal Unit(英国熱量単位),lb:重量ポンド)