[例題27]
蒸気配管に関する次の(a)~(e)の記述のうち、最も不適当なものの
みの組合せは(イ)~(ホ)のうちどれか。
(a)圧力の異なる還水系を接続する場合には、高圧系の還水を蒸発タンク
に接続して減圧、最蒸発させ、還水の圧力をほぼ一定にした後に低圧
系の還水と接続するのが良い。
(b)蒸気配管内の制限速度は、同径の逆勾配横管と立上り管を比較した
場合、逆勾配横管の方が大きい。
(c)配管の伸縮に対しては、伸縮継手やループ配管を設けるなどの対策が
必要である。
(d)真空給水ポンプは、真空還水式に用いられ、還水管内の空気と凝縮水
を同時に吸引し、凝縮水のみをボイラなどに自動的に給水するもので
ある。
(e)重力還水方式では、リフト継手を用いて凝縮水を高所に押し上げるこ
とができる。
(イ) | (a)と(c) |
(ロ) | (a)と(d) |
(ハ) | (b)と(d) |
(ニ) | (b)と(e) |
(ホ) | (c)と(e) |
[例題 27] 解答
[例題28]
蒸気配管に関する次の(a)~(e)の記述のうち、最も不適当なものの
みの組合せは(イ)~(ホ)のうちどれか。
(a)重力還水方式では、リフト継手を用いて凝縮水を高所に押し上げるこ
とができる。
(b)減圧弁の口径は、一次・二次側蒸気圧力、一次・二次側絶対圧力の圧
力比、弁前後の圧力差及び蒸気流量などに応じて決定する。
(c)蒸気トラップは、間欠運転の始動時などを考慮して、設計凝縮水量の
2~3倍程度の容量のものを選定する。
(d)スチームアキュムレータは、一般に蒸気消費量の変動が比較的少ない
建物に利用される。
(e)ハートフォード接続法は、低圧蒸気ボイラ内の缶水の逆流や水位低下
による空焚きなどを防止するために用いられる。
(イ) | (a)と(c) |
(ロ) | (a)と(d) |
(ハ) | (b)と(d) |
(ニ) | (b)と(e) |
(ホ) | (c)と(e) |
[例題 28] 解答
[例題29]
図のような蒸気配管系において、次の条件及び蒸気流量線図を用いて算出
した(a)及び(b)の数値として、最も適当なもののみの組合せは(イ)
~(ホ)のうちどれか。
条件
1.ボイラの発生蒸気圧は、ゲージ圧50kPaとする。
2.配管の単位摩擦損失を0.1kPa/mとする。
3.ゲージ圧50kPaの蒸気の蒸発潜熱は2230kJ/kgとする。
4.配管方式は、複管真空還水方式とする。
5.機器の圧力損失は、ないものとする。
6.蒸気配管からの熱損失は、ないものとする。
7.立上り管の蒸気流速は、20m/s以下とする。
8.蒸気流量線図は、P.225(初級標準テキスト 冷凍空調技術/日本冷凍空調学会 発行)の
図5.6を利用する。
(a)ボイラの供給蒸気量(kg/h)
(b)加熱コイルへの蒸気立上り管の管径(A呼称)
| (a) | (b) |
(イ) | 1030 | 80 |
(ロ) | 1030 | 100 |
(ハ) | 1030 | 125 |
(ニ) | 1250 | 80 |
(ホ) | 1250 | 100 |
[例題 29] 解答
[例題30]
蒸気配管に関する次の(a)~(e)の記述のうち、最も不適当なもののみ
の組合せは(イ)~(ホ)のうちどれか。
(a)水平逆勾配配管内の蒸気制限速度は、同口径の立ち上がり管内のもの
より大きい。
(b)ボイラの連続ブローは、ボイラ水濃度の最も高いボイラ水面近くより
連続的にブローする装置を取付けることが多い。
(c)低圧ボイラの還水接続で採用されるハートフォード接続法は、缶水の
逆流や空焚き防止のために用いられる。
(d)スチームアキュムレータは、高圧凝縮水を再蒸発させ低圧蒸気と低圧
凝縮水に分離する装置である。
(e)ディスク型トラップは、構造が簡単であり、少量で間欠の凝縮水の排
水に使用される。
(イ) | (a)と(c) |
(ロ) | (a)と(d) |
(ハ) | (b)と(d) |
(ニ) | (b)と(e) |
(ホ) | (c)と(e) |
[例題 30] 解答
[例題31]
蒸気配管に関する次の(a)~(e)の記述のうち、最も不適当なもののみ
の組合せは(イ)~(ホ)のうちどれか。
(a)高圧還水は、蒸発タンクを用いて減圧・再蒸発させ、還水の圧力を同
一にして低圧還水管系に接続し、一方、蒸発タンクでの再蒸発蒸気は、
高圧蒸気系に接続して再利用する。
(b)騒音を発生させずに管内に蒸気を流す場合の蒸気流速は、一般に40~
60m/sで、最大75m/s程度とされている。
(c)真空還水方式において、リフト継手による還水の引き上げ高さは、
1段で2.5m以内とする。
(d)減圧弁は、蒸気流量の使用範囲の変動が大きい場合は、大・小2個を
並列に用いると良い。
(e)蒸気管内の凝縮水は、管末又は配管の途中の低所に蒸気トラップを設
けて排出する。
(イ) | (a)と(c) |
(ロ) | (a)と(d) |
(ハ) | (b)と(d) |
(ニ) | (b)と(e) |
(ホ) | (c)と(e) |
[例題 31] 解答
[例題32]
蒸気配管に関する次の(a)~(e)の記述のうち、最も不適当なもののみ
の組合せは(イ)~(ホ)のうちどれか。
(a)連続ブロー装置は、低圧蒸気ボイラにおいて還水の逆流と水位低下に
よる空焚き防止のために用いられる。
(b)蒸気トラップの容量は、一般に定常運転時の凝縮水量の2~3倍程度
の容量とする。
(c)蒸気ボイラからの取り出し蒸気管は、缶水のキャリオーバなどを防ぐ
ために、一般に蒸気速度を15m/s程度とする。
(d)高圧蒸気を低圧で使用する場合は、減圧弁を設置するが、減圧弁の
一次側(高圧側)には必ず安全弁を設置し、二次側(低圧側)の保護を
行う。
(e)凝縮水の還水方式には、重力還水方式と真空還水方式の2方式がある。
(イ) | (a)と(c) |
(ロ) | (a)と(d) |
(ハ) | (b)と(d) |
(ニ) | (b)と(e) |
(ホ) | (c)と(e) |
[例題 32] 解答