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成績係数(COP:Coefficient of Performance) 
 
学会誌「冷凍」に掲載された記事を集めました。
当時の記事をそのまま掲載していますので古い内容や、当会の専門分野とは無関係な内容もあります。
また、お問い合わせに対しては答えられませんのでご了承下さい。


 
  エアコン、冷凍機などのエネルギー消費効率を表す指標の一つで、消費エネルギーに対する施される冷房、または暖房 の比率として計算される無次元の数値である。
 
COP=冷房能力または冷暖房能力
  消費エネルギー


 現在進められている省エネルギー法に基づく判断基準の改正作業では、トップランナー方式による基準作成が 行われているが、エアコンにおいては、このCOPを用いた基準となっている。
 エアコンにおいては、定格条件において冷房能力(kW)を冷房消費電力(kW)で除した冷房COPと、暖房能力 (kW)を暖房消費電力で除した暖房COPが用いられており、この数値が大きいほど、定格条件におけるエネルギー消費効率 がよいと言える。しかしながら、年間での運転では、COPが高いものが、必ずしも省エネルギー性に優れているというものでは ない。そこで、冷房、暖房という機能の利用実態を反映させた「期間エネルギー消費効率」といった考え方が取り入れられ、 より実態に近いものが検討されている。ルームエアコンでは、JIS C 9612 で 1989年に規定されたが、気象条件、使用モードの設定等が難しいことから、国際的に必ずしも確立された評価方法ではない。
 吸収冷凍機のような非電動式のシステムにおいては、消費エネルギーが加熱源の消費効率EER(Energy Efficiency Ratio) も同様に求められ、SI単位で表記した場合にはCOPと等しくなる。

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