地球環境に対し,自然冷媒使用の冷凍設備への期待は大きくなっております.
自然冷媒であるアンモニア冷凍設備の復活状況については既に報告してありますが, この冷凍設備と二酸化炭素を組み合わせた次の冷凍設備の設置が増加しております. 1. 高温側:アンモニア,低温側:二酸化炭素の二元冷凍設備 2. アンモニア冷凍設備+二次冷媒に二酸化炭素を用いた自然循環式冷媒設備 これらの設備では二次冷媒式が多いが,二次冷媒側にポンプを用いない方式が 相当設置されております. 冷凍保安規則では平成16年12月17日付の改正で,自然循環式の冷凍能力を計算する 数値に二酸化炭素を追加しています. しかし,前記2の場合には高温側の冷凍能力をもってその設備能力とし,低温側の 冷凍能力は加えないと規定されています. また,二酸化炭素の低温側(低圧部)の設計圧力は関係例示基準で,5.5MPaと 規定されていますが,この自然循環式冷媒設備内の圧力が設計圧力を超える状態に 達したとき,自動的に他の製造設備等が運転を開始されることにより,および安全弁 または圧力逃し装置が作動することにより,前記圧力を設計圧力以下にして, それを維持することができる構造とする場合は,下記実績表に示すように2~4MPaで 設計されています. このような状況なので当ワーキンググループではアンモニア冷凍設備納入実績表に続いて, 設備施工会社の実績をまとめてこの表を作成しました.これが皆様の参考になれば幸いです. なお,この表は簡素化のため下記の凡例により,提出資料を多少変更させて頂いております. 凡例:◎会社団体などについては,株式会社・法人などの称号を省略いたしました. ◎竣工年月はH17.01と略記します. ◎冷凍能力は法定トンで記載します. 2006年3月作成 |