会長挨拶

日本冷凍空調学会21代会長      
川村 邦明
Kuniaki KAWAMURA 


 
 日本冷凍空調学会では、平成27年5月に小山繁先生が会長に就任いたしました。 小山会長の熱心なご指導、会員各位の献身的な活動を得て、昨年8月には日本で初開催となった第24回国際冷凍会議(ICR2015)を成功裏に実行できたのは皆様の記憶に新しいところと思います。その後も、昨年の早稲田大学の年次大会で行った学会創立90周年記念行事に始まり、100周年に向けた学会活動の活性化、中長期ビジョン策定に着手し、検討を進めてまいりました。
 その間の本年春ころから、小山会長が体調を崩され仕事量の低減が必要になりました。 このため、筆頭副会長でありました川村が会長職を引き継ぐことを本年5月26日の理事会で決定いたしました。任期は1年となりますが、小山会長ほか副会長、理事が検討、計画を進めている中長期ビジョンとそのアクションプランを軌道に乗せることを第一の優先課題として取り組んでいく所存でございます。
 新たに事業担当副会長として河野恭二様を迎え、総務・会計担当副会長の川端克宏様、学術・編集担当副会長の宮良明男様と協力して、また理事の方々と力を合わせて、歴代会長、会員の皆様が育ててきた学会の一層の発展へドライブをかけてまいりたいと決意しています。  
 我々を取り巻く環境と課題としては、昨年12月のCOP21で合意されたパリ協定における地球温暖化への対応、今後長期間にわたって採用可能な冷媒の検討・管理方法、冷凍空調設備の省エネルギー化、地球規模の人口増加へ対応する食品の保存技術(冷凍、解凍、コールドチェーン)、日本を含めた先進国の高齢化社会への対応(医療、介護、健康食品など)などが挙げられます。  
 この環境を考えますと、日本冷凍空調学会が果たすべき役割、期待される技術はより幅広く、より深いものとなっていくのは明らかです。学会の事業として行っている研究調査、教育に加えて、現在検討を進めている中長期ビジョン、アクションプランは、この期待にいかに応えていけるかを学会全体で議論、検討し、そして実活動に繋げていくための重要なものであると確信しています。この活動は短期間のものではなく、見直しを含め継続していくことが重要であり、そのためのスタートをいかに切れるかが正念場と考えております。  
 会長としての1年をこの活動に注力することを第一として、アクションプランの一部でもある、関連団体、国際学会、関連の大学、研究所、企業との情報交流もさらに密にして、情報の入手、技術情報の発信に努めてまいりたいと思います。  
 学会の会員数は残念ながら減少傾向にあります。上記の活動と情報発信を通じて学会の魅力を高めることにより、入会したい、一緒に活動したいと思っていただける学会にしていきたいと思っております。皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げまして、会長就任の挨拶とさせて頂きます。