最近気になる用語  1.  GWP
(Global Warming Potential:地球温暖化係数)

  水蒸気や炭酸ガスは、太陽の光は通すが地表や海面からの熱線は通しにくい性質を もっている。他に、メタン・フルオロカーボン(フロン)・亜酸化窒素などもこの性質がある。
 このため、大気中にこれらのガスが増加すると、地球から大気圏外に逃げる熱が減り、地表付近に たまるので、その空気温度は上昇する。このプロセスは温室の効果に似ていることから 温室効果とも呼ばれ、
これらのガスは温室効果ガスとも呼ばれる。
   各ガスによるこの地球温度上昇への影響度合いをGWPといい、 炭酸ガスを基準(1.0とする)に、同じガス重量、同じ期間(100年)をとって、
各ガスの影響を相対比較できるようにした。
     主な冷媒のGWPを表に示す。同じガス重量で考えると炭酸ガスの1000倍以上が大半である。
 HFCは、ODP(オゾン破壊係数)はゼロであるが、GWPの点から問題があると考えられている。

各冷媒のGWP値
    
種類
    
    GWP    
CFC-12
8500
HCFC-22
1700
HCFC-123
93
HFC-134a
1300
HFC-407C
1530
HCF-410A
1730
HCF-404A
3260
HCF-507A
3300
アンモニア
<1
(IPCC-1995・積分期間100年)

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