吹出し口と室内気流に関する項目 吹出し口と室内気流に関する項目

[例題11

吹出し口に関する次の(a)~(e)の記述のうち、最も不適当なもののみの
組合せは(イ)~(ホ)のうちどれか。

(a)パン型は、アネモ型より誘引作用が大きく、到達距離も長い。
(b)ノズル型は、構造が簡単で到達距離も長く、劇場やホールなどの大空間
     で広く用いられる。
(c)ユニバーサル型は、羽根角度により到達距離や降下度を調整できるため、
     壁・下がり天井側部からの吹出し方式に適している。
(d)パンカルーバ型は、吹出し気流の方向や風量を容易に調節でき、空気抵
     抗も小さく騒音も小さい。
(e)スロット型は、ライン状の吹出し口であるため、窓に平行して天井面に
     取付けぺリメータの負荷処理を行うのに適している。

       (イ) (a)と(c)
       (ロ) (a)と(d)
       (ハ) (b)と(d)
       (ニ) (b)と(e)
       (ホ) (c)と(e)

[例題 11] 解答


[例題12]

吹出し口に関する次の記述のうち、最も不適当なものは(イ)~(ホ)の
うちどれか。

(イ)ふく流吹出し口は、その全周から放射状に気流を吹出すもので、アネ
    モ型とパン型等がある。
(ロ)ユニバーサル型吹出し口を天井面に設置する場合は、羽根角度を最大
    に開くことにより、吹出し気流を天井面に沿って流すことができる。
(ハ)アンダーフロア空調方式に使用される床吹出し口の構造は、一般に
    気流を旋回させて拡散を早めるなど、居住者にドラフトを与えないよ
    うに配慮されている。
(ニ)スマッジング(Smudging)とは、吹出し気流に誘引された室内空気中
    の浮遊粉塵によって、吹出し口の周辺が汚れることをいう。
(ホ)空調吹出し口の設計において、ADPI(気流分布性能指標又は、空気拡
    散性能指標)を用いた場合、この値が100%に近づくほど空気分布は良
    好となる。

[例題 12] 解答


[例題13]

吹出し口に関する次の記述のうち、最も不適当なものは(イ)~(ホ)のう
ちどれか。

(イ)アネモ型は、誘引性・混合拡散性がよいため、吹出し温度差が大きく
   取れ、比較的大風量を処理できる。
(ロ)ノズル型は、構造が簡単で到達距離が長く、劇場やホールなどの大空
   間で広く用いられる。
(ハ)ユニバーサル型は、羽根角度により到達距離や降下度を調整できるため、
   壁・下がり天井側部からの吹出し方法に適している。
(ニ)パンカルーバ型は、局所冷房によく利用され、吹出し気流の方向や風
   量を用意に調節できる機構をもち、空気抵抗も小さく、騒音も小さい。
(ホ)スロット型は、ライン状吹出し口であるため、窓に平行して設置し
   ぺリメータの負荷処理を行う場合に適している。

[例題 13] 解答


[例題14]

室内気流分布と快適性に関する次の記述のうち、最も不適当なものは(イ)
~(ホ)のうちどれか。

(イ)吹出し口の配置は、吹出し気流の到達距離などを考慮して分散配置し、
   空調空気を均一に拡散させることが重要である。
(ロ)空調空気は、居住者にドラフト感(過度な冷感・温感)を与えないよ
   う居住域に達した後に室内空気と十分混合させ、風速・温度差とも許
   容範囲以内にする必要がある。
(ハ)窓面近傍は、外部環境の影響を受けやすいので、窓下又は天井部分に
   吹出し口や空調装置を設け、局所的な放射やコールドドラフト(冷気
   の下降流)を防止するのが良い。
(ニ)OA機器などからの局所排熱は、拡散する前に排出することにより省エ
   ネルギーを図るため、局所排気や床吹出し方式などで処理する試みが
   行われている。
(ホ)室内の喫煙や臭気等の排気は、汚染源近傍からの排気や吹出し気流で
   誘引される二次気流近傍からの排気などが有効である。

[例題 14] 解答